今月末頃には参院選が行われようとしています。
選挙というのは、国民の意思を政治に反映できる重要な機会であり、選挙に行ったことのない人でも、「選挙に行くことの大切さ」は肌で感じている人も多いと思います。
しかし、「選挙には行った方が良い」と理解していても、いざ政治家の候補者の中から投票先を決めるときには
・「どの候補者に投票したら良いのかわからない」
・「公約とか見てもよくわからない」
という人も多いと思います。
そこで今回は、選挙の時に候補者を選ぶ時に参考になる議事録の見方などを書いていこうと思います。
議事録はけっこう参考になると思う
議事録とは、会議で話された政治家の発言を文字で書き起こした記録のことです。
議事録によっては、話した内容などをざっくりまとめただけ、というのもありますが、政治家の会議の議事録は、誰がどんなことを発言したのか一言一句そのまま記録されていることが多いです。
その会議の議事録を見て、自分の地域の候補者が「憲法改正」「年金」「消費税」についての考え方について
・どのような発言をしていたか
・どのような考えを表明しているか
・今の公約と矛盾点はないか
ということを確認することができます。
政治家や議員の議事録というのはそれほど大事であり、政策などを決めるときの会議の議事録はほぼ記録されているといっていいと思います。
国会の議事録を見る
国会の議事録はネット上に全て公開されてあり、検索することもできます。
国会は「通常国会」「臨時国会」「特別国会」「参議院の緊急集会」と4種類あり、時期にもよりますが、ほぼ毎日のように行われている時もあります。
国会の発言は、テレビや新聞などで取り上げられることもありますが、あれは国会全体のほんの一部分でしかなく、実際は思った以上に色々議論されてます。(当然ですが・・・)
国会の議事録を見ていたりすると、「あ、こういうことも言っていたのか」と気づくことが多々あります。
国会の議事録の見方
簡単なので誰でもわかると思うのですが、一応やり方を説明しておきます。
『国会会議録検索システム』のページへ行き、『簡単検索』をクリックします。(『詳細検索』でも大丈夫です)
次に『発言者名』の空欄のところに調べたい候補者の名前を入れ、ページ上かページ下にある『検索』マークをクリックします。試しに安倍晋三首相の名前を入れてみます。
そうすると、安倍首相が発言した「平成26年06月26日~令和01年06月26日」の間で「377件」の該当する国会がヒットしました。ここで『検索結果一覧表示』をクリックします。
そうすると、安倍晋三首相が発言した国会の日付、会議名などが表示されるので、『会議名』もしくは横の『リンク』の箇所をクリックすると、発言内容が表示されます。
※『会議名』をクリックすれば発言者ごとにページに表示されます。左側の「発言者名」をクリックすれば、その会議中でのその発言が表示されます。
※リンクの『選択閲覧』をクリックすると、その日全体の会話内容がページに表示されます。ページ内検索(Windowsの場合『Ctrl + F』、Macの場合『command + F』)を使えば、発言がより見つけやすいと思います。
国会の議事録は、日付、会議の種類、検索語句などでも検索することができるので、自分の地域の候補者の名前以外にも、調べたい語句(例えば「憲法改正」「消費税」など)を入れて検索することができます。
例えば下記ように、
『発言者名』・・・「安倍晋三」の名前を入れ
『検索語句』・・・「憲法 改正」と入力すると
安倍首相が国会で発言した中で「憲法」「改正」の言葉が入っている会議が表示されて、発言を確認できます。
県議会、市議会の議事録を見る
選挙に立候補している方のなかには、国会で発言をしたことがない方もいると思うので、そのような場合、自分の住んでる地域の県議会や市議会の議事録を検索してみると良いと思います。
また、国会で発言をしていたとしても、県議会や市議会の時の方がより自分たちの身近な行政について発言していることが多いので、こちらもチェックしておいて損はないと思います。
県議会や市議会の議事録は、それぞれの市や県が管理しているページになるので、ネット上で
とかで検索してみると良いと思います。
おそらくですが、これで検索上位に出るはずです。
※例「東京 議事録」
議事録内の検索方法は、各都道府県、各市町村で異なりますが、国会の議事録と同じように、『発言者』『検索語句』で検索できるところが多いと思います。
初めて選挙に立候補する人は議事録で確認することはできない
「議事録が参考になる」とは書いてきましたが、候補者の中には、今回が初めての出馬で、まだ会議等で発言をしたことがない方もいると思います。
当たり前のことになりますが、その場合、議事録を検索しても発言を確認することができません。
そのような場合、候補者討論会での発言を確認したり、Twitterで候補者名を検索してみるといいと思います。
候補者が出演している討論会を見る
この動画は、神奈川県の今年の参院選の候補者討論会なのですが、どこの地域でも選挙前になると、候補者本人が出演した公開討論会が開催されることは多いです。
街頭演説で聞くよりも、候補者同士が行う討論形式で進められている様子を見た方が、公約についてなどの情報を得られると思います。
ただ、公開討論会は公平性を保つために1人でも欠席する候補者がいれば中止になる可能性もあります。なので、必ずしも行われるわけではありません。
Twitterで候補者について検索
候補者のことを知るには、Twitterで情報収集をするという方法もあります。
すでに当たり前のように使用している人もいると多いと思いますが、候補者名の名前で検索しただけでも色々な情報がわかると思います。
Twitterには著名人の方も多くの人が活用していますし、一般人の人でも政治の知識が深い人のツイートを見かけるので、とても参考になると思います。
Twitterは偏った考えの人も多いので注意
Twitterの良いところは、色んな人の意見や考えを知ることができるところなのですが、偏った考えの人が多くいるのも事実です。(Twitterに限らずネット上全てに言えることですが・・・)
強引な考え方をしているツイートや、意見のぶつかり合いで物事を客観的に見れていないようなツイートもよく見かけます。
また、候補者のフェイクニュースのようなツイートも見かけるので、あくまで一意見として捉えることが重要で、そのツイートのリプ欄や、より多くの人の意見を見ることをおすすめします。(当然なことではありますが・・・)
選挙に行った方が良いと思うが、必ず行った方が良いとまでは言わない
「選挙に行った方が良い」というのはよく聞く話だと思います。
僕は冒頭で「選挙というのは、国民の意思を政治に反映できる重要な機会」と堂々と書いていますが、ぶっちゃけ僕自身、今年の4月の地方選挙で初めて選挙に行きました。
なので、「選挙に行った方が良い」とはあまり声を大にして言えません。
世の中には仕事がめちゃくちゃ忙しくて、選挙のことなんて考える暇がない人も大勢いると思います。
ただし自分に都合の悪い政策が行われたとしても文句は言えない
ただ、選挙に行かなくてもいいとは書きましたが、例えばもし「若い人」が選挙に行かなかったとして、高齢者が優遇される政策ばかりが行われるようになったとしても、あまり強く文句は言えないような気がします。
ここで始めて
「じゃあ何で選挙に行かなかったの?」
となり、一票を投じなかった自分にも責任が反ってくることになります。
自分が政治家になったとして、どんな政策をするのかと考えた場合、選挙に当選するには投票率が高齢者の方たち向けに政策を考えることは自然な考えかなと思います。
「面倒くさいから投票に行かない」という人は白票でもいいから行った方が良い
白票とは、選挙に行って「候補者の名前を書かずに投票すること」であり、この白票は投票率にも反映されます。
※もし、選挙の投票率が低いとされる「若い世代」の投票率が上がれば、政治家は政策次第で
・次の選挙でその白票を自分の票にできる可能性がある
・政策によってはその票を他の候補者に取られてしまう
ということを考え、若い世代を無視した政策を進められなくなります
これが、若い人が「選挙に行かないよりも白票を入れた方が良い」とされる理由です。
また、実際に選挙に行くことにより、一票の責任感を自然と感じることになるので、選挙について考えるようになるという良さもあります。
ただ、もちろん白票ではなく、候補者の名前を書いて投票することが一番良いです。
選挙期間は短いので日頃から興味関心を持ててる方が良い
今の日本の選挙の仕組みとして、「公示・告示」から「投票」までの期間が2~3週間と短く、候補者ももその間でしか選挙運動をすることができません。
国民はちゃんと吟味して候補者の投票先を考える期間が短いです。
たった2週間の間に、日中仕事や学校などで忙しい国民がどの候補者の投票しようか決めるというのはけっこう無茶な注文だと思います。
なので、国民は日頃から政治に興味を持てていた方が良いということになります。
別に無理して興味を持てとまでは言いませんが、その方が選挙の時に目星がつきやすいと思います。
あくまで僕の基準ではありますが、以前に政治番組の記事をまとめたことがあるので、もしよければ参考にしてください。
まとめ
以上、選挙に時に参考になる議事録について書いてみました。
選挙で投票する際に、公約などを見て決める人は多いと思いますが、議事録を見ている人はどれぐらいいるのでしょうか・・・。
そもそも議事録の存在自体知らない人も多いような気もするので、あまり多くないような気もしますが・・・。
議事録を見るのは少し面倒くさいかもしれませんが、公約だけだとよくわからないと思っている人はぜひ議事録を参考にしてみてください。
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